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専門家インタビュー:褥瘡対策に向けた病院経営層のサポートを得るための戦略

メンリッケヘルスケアは最近、オーストラリアの医師およびチェコ共和国の看護学教授にインタビューを行い、褥瘡対策にあたり、病院経営層からの承認・支持を得るために医療従事者がどのように働きかけるべきかについて知見を得ました。

アンドレア・ポコルナー、マサリク大学看護学教授、チェコ共和国

ディスカッションでは、誰と話すべきか、介入と監査の基準をどのように選択するか、データをどのように収集して提示する方法について話し合いました。

用語に関する注意: 『褥瘡』『圧迫性潰瘍』『圧迫損傷』『床ずれ』など、さまざまな表現が一般的に使用されていますが、本記事ではこれらを包括する意味で『褥瘡』という用語を統一して使用しています。

褥瘡対策について

褥瘡の予防に関する国際ガイドラインは明確に示されていますが、これらを臨床現場で実践するためには、医療従事者が病院経営層に対して、特定の介入策の有用性を的確に伝え、理解と支持を得ることが重要です。
 
Michell氏が指摘するように、最初の課題は「誰に働きかけるべきか」を見極めることです。若手の医療従事者であれば、まず直属の管理者との対話から始めるのが一般的ですが、場合によっては看護部長など、より上位の臨床知識を有する意思決定者に直接提案することも可能です。重要なのは、臨床的知見を持つ比較的上位の職位者に対して、提案の意義を的確に伝えることです。 誰に働きかける場合でも、導入を検討している介入策の必要性を裏付ける根拠データの提示が不可欠です。Andrea氏は、特に有用とされるデータの種類について助言しています。 また、ケアの質への影響、コスト、臨床現場での実施容易性などの要素も併せて検討することが重要です。 褥瘡対策プログラムを提案する前には、その内容が監査可能であることを確保し、介入の成果を客観的に評価できる体制を整えておく必要があります。

褥瘡対策介入の選定および監査に有用な評価基準の設定方法

Michelle氏は、褥瘡予防介入の選定にあたって、まず病院で現在実施されている監査内容を確認することから始めるプロセスを提案しています。

Andrea氏も同様に、可能であれば病院が既に収集・生成しているデータを活用し、介入の必要性を明確に伝えるとともに、導入後の効果を評価する手段として活用することの重要性を強調しています。

根本原因分析の重要性

補足データとして、Michelle氏は褥瘡の発生率といった課題に対処する際には、根本原因分析(Root Cause Analysis:RCA)の重要性を強調しています。これは、問題の全体像とその影響を受ける患者の状況を早期の段階で包括的に把握し、対話に反映させることを意味します。こうしたアプローチは、最も適切な次の対応策を決定する上でも重要な要素となります。

ミシェル・バラカット・ジョンソン博士のインタビューを見る

ミシェル・バラカット・ジョンソン博士、クリニカルリード兼ナースマネージャー、スキンインテグリティ、シドニーローカル、オーストラリア

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アンドレア・ポコルナー、マサリク大学看護学教授、チェコ共和国

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