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手術室における褥瘡のための実践的な対策:看護師と看護責任者のためのヒントと工夫

手術室における褥瘡予防に関するシリーズの一環として、メンリッケヘルスケアは専門看護師および看護教育者の方々にインタビューを行いました。 彼らは自身の知識を共有し、看護師および看護管理者が手術室での褥瘡予防を効果的に実践するためのヒントや工夫を提供しました。

忙しい看護師が手術室での褥瘡予防を手軽に行えるようにする

看護師は日々多忙であり、新たな対策や手順を導入する際には、その業務負担を考慮することが重要です。 手術室看護師に過度な負担をかけたり、業務を複雑化させたりすることは避けなければなりません。

たとえば、患者の皮膚損傷リスクに関する情報伝達は、迅速かつ円滑に行われるべきであり、看護師が何度も診療記録を確認しなければならないような運用は望ましくありません。 また、手術室看護師は、伏臥位の患者に対して十分な予防的保護を施したいと考えますが、必要な機器が手元にない場合、適切なタイミングでの対応が困難になります。

当社の動画では、専門家が、明確な情報共有と戦略的な創傷ケアカートの活用により、看護師にとって時間効率の良い褥瘡予防を実現する方法について解説しています。

 

ケアの継続性と患者の引き継ぎ

患者が医療チーム間で引き継がれる際には、情報の漏れが生じる可能性があります。 すべての患者に対して、術前に褥瘡リスクの評価を実施することが推奨されます、 評価基準の詳細には当社の記事をご参照して下さい。

評 価結果を診療記録に記載するだけでは不十分であり、安全性とケアの継続性を確保するためには、最新の状態について簡潔な口頭確認を行うことが重要です。 褥瘡リスクが高い患者に対しては、異なる色のキャップやヘアキャップ(ブーファン)などを用いて視覚的に識別できる仕組みを導入することが有効です。

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外科医や患者とのコミュニケーション

看護師から外科医への情報共有は、チーム全体の教育において重要な役割を果たします。 このような取り組みにより、手術室で褥瘡が発生する可能性があることを認識していない外科医との協力体制が、時間をかけて構築されていくことが期待されます。(外科医や他職種への教育については、 手術室褥瘡対策プログラムの設定と実施に関する記事をご覧ください。

また、褥瘡リスクの高い患者に対して、保護目的で被覆材やジェルポジショナーを使用する理由を説明することで、患者の理解と協力を得やすくなり、予防意識の向上にもつながります。

手術室における褥瘡予防において、創傷ケアカートの活用は有効な手段です

褥瘡予防において効果的かつ実践的な対策のひとつは、必要な物品を完備した創傷ケアカートを主要なエリアに常備することです。 これにより、看護師・患者・手術チームにとって処置の流れが円滑になり、対応の遅延を防ぐことができます。 創傷ケアカートには、術前の褥瘡予防に必要な物品(例:各種サイズの適切な被覆材など)を備えておく必要があります。 褥瘡リスクの高い患者が手術準備に入る際には、速やかに手術室へ搬入できる体制が望ましいです。 さらに、看護師がその場で記録業務を完了できるよう、カートにコンピューターを搭載することが理想的です。 これにより、別のワークステーションへ移動する必要がなくなり、業務効率と記録の正確性が向上します。

用語に関する注意:「褥瘡(じょくそう)」は、「圧迫損傷」「圧迫性潰瘍」「床ずれ」など、さまざまな用語で表現されることがあります。 本記事では、これらを包括する用語として『褥瘡(Pressure Injury)』を使用しています。

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